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テクノロジーで住まいのプロジェクトをしっかり管理

新しい住まいのプロジェクトを始めませんか?古いキッチンを最新のキャビネットや家電にアップグレードしたい、カビの生えた浴室のタイルを輝くイタリア産大理石に張り替えたい、そして工期も予算も守りたい。そんなときは、腕のいい業者に頼むだけでなく、適切なプロジェクト管理の手法とツールも活用しましょう!

まずは手法から。自宅のプロジェクトを管理するのに、PMP(Project Management Professional)の資格は必要ありません。ほとんどの場合、それほど複雑ではないからです。必要なのは、目標を決め、やるべきことをリストアップし、タスクを適切な順番に並べ、進捗を確認し、作業が終わるまで時々計画を調整すること、それだけです。

「悪魔は細部に宿る」と言うように、「やるべきこと」を適切に分解することはとても大切です。計画はまず大きな作業のかたまりから始め、それをより小さく管理しやすい単位に分けていきます。この手法は、実際の住まいのプロジェクトを例にすると分かりやすいでしょう。

事例:自宅キッチンのアップグレード

最大の目標は「理想のキッチン」を手に入れることです。プロジェクトが終わったときにどうなっていたいか、最終的なゴールをここで定めます。目標はできるだけ明確に書き出すことが重要です!

ステップ1:大まかな計画

大まかな計画では、プロジェクトの目標を達成するために必要な主要な作業をすべて挙げます。キッチンのアップグレードなら、たいてい次の主要な作業になります。

  1. 新しいキッチンを設計する
  2. 新しいキッチンを発注する
  3. 古いキッチンを撤去する
  4. 新しいキッチンを組み立てて設置する

とてもシンプルで分かりやすいですよね。たしかにそうかもしれません。ただ、実際には複数の業者や仕入れ先が関わることがほとんどで、商品の在庫状況や納期も考慮しなければなりません。商品は現場のどこかに保管する必要がありますし、古いキッチンを撤去したときに出る廃材の置き場所も必要です。こうした細かな事柄は、上の4つの主要な作業の中に組み込んでいきます。これらの細かな点をすべて把握するには、テクノロジーの助けが必要です。つまり、住まいのプロジェクトにアプリを使いましょう。たとえば、タスク管理アプリです。

現在、市場には便利で高機能なタスク/プロジェクト管理ツールがたくさんあります。自分の用途に合っていれば、どれを使うかはそれほど重要ではありません。「キッチンの入れ替え」のようなプロジェクト向けのソフトに求められる、代表的な条件は次のとおりです。

  • 時間・費用・資材でタスクを管理できる
  • 大きな作業を、管理しやすい小さなタスクに分解できる
  • 担当者を割り当てられる
  • タスク同士に依存関係を設定できる(例:キャビネットが届く前に取り付けはできません)
  • スケジュールを管理できる。個々のタスクやグループ全体を前後に動かせる
  • モバイルで使える(外出先でも使える)

ステップ2:詳細な計画

ツールを選んだら、大きな作業を小さくて管理しやすいタスクに分解していきましょう。まずプロジェクトが必要です。iCloud に保存するプロジェクトを作成します(外出先では iPhone から、自宅では大きな iPad からアクセスできます)。キッチンの仕上がりはまだ分かりませんが、Lowe’s の Latitude キャビネットを使うことにしたので、カタログサイトで見たとおりの仕上がりになると予想できます!次に、先ほど挙げた主要な作業を作成します。

新規プロジェクト

このプロジェクトとその他のプロジェクト

4つの主要な作業

それぞれの作業にかかる正確な時間はまだ分かりませんが、おおよその見当はつきます。新しいキッチンのデザインを決めるには、おそらく数日かかります。発注から納品までは通常あと1週間ほど、既存のキッチンの解体は数日以内、そして組み立てと設置には1~2週間ほどかかります。この日程を入力して、作業をグラフ(プロジェクト管理では Gantt チャートと呼ばれます)で見てみましょう。

住まいのプロジェクトにアプリを使えば、タスクの行をダブルタップして、期間を視覚的に編集したり、タイムライン上で動かしたりできます。主要な作業のおおよその所要時間に加えて、プロジェクトを早く終わらせ、リソースをより効率的に使うための前提もいくつか置けます。

  • 他の作業が終わるまで始められない作業がある(デザインが決まる前に発注はできませんし、古いキャビネットを撤去する前に設置は始められません)
  • 他の作業と並行して進められる作業がある(新しいキャビネットの到着を待つ間に、古いキャビネットの解体を始められます)

Gantt チャートなら、こうした関連性や重なりが簡単に見て取れます。ある作業に対して、その開始や完了を妨げる先行作業を1つ以上指定できます。チャート上の矢印が、その依存関係を表します。

注:タスクや作業ごとに、開始/終了の日時と、合計の所要時間という2つの時間に関する項目があります。タスクの期間が1週間(たとえば月曜から次の月曜まで)でも、実際に必要な作業時間は4時間だけ、ということもあります。その場合、この4時間は開始日時から終了日時までのどこで使ってもかまいません。計画に使えるタスク/作業の属性は次のとおりです。

タスク/作業の詳細とプロパティ

これで主要な作業が揃いました。次は、それらを小さなタスクに分解していきます。基本的な目安は、大きな作業から中くらいの作業、そして小さな作業へと進めることです。4つの作業を、それぞれ次の階層のタスクに分けてみましょう。計画の部分では、ほんの数個のタスクだけです(タイル、キャビネット、壁の色、照明を新しくすることにしました。水まわりの設備も新しくしますが、位置は同じなので、配管の移設工事は不要です)。

Gantt のスケールを変更して詳細を表示

発注はおおむね簡単ですが、いくつか覚えておきたい点があります。

  • 発注するときは_細かい点まですべて_確認しましょう。注文を受ける担当者は、あなたの頭の中までは読めません。届いた商品が希望どおりでなければ、再注文や変更の手続きに余計な時間と手間がかかります
  • 納期は、伝えられた日数と少しずれることがあります。そうなる可能性も見込んでおきましょう
  • 商品を保管する場所を準備し、保管環境が商品の仕様に合っているか(湿気が多すぎないかなど)確認しましょう
  • 下部キャビネットが設置されていないと発注できないのが、カウンタートップです。合う天板を探して取り置きしてもらうことはできますが、実際の採寸は、下部(ベース)キャビネットを設置して固定してからでないとできません。

すべての商品を発注し、配送状況を追跡

発注が済めば、商品がいつ届くかはほぼ分かります。そこで、古いキッチンの解体を始められます。解体は、壁面キャビネットや下部キャビネットを外して処分するだけではないことを覚えておいてください。重い物(古いカウンタートップや家電)も撤去し、運搬と処分を手配する必要があります。時間も手間も、余計な費用もかかるかもしれません。家電については、新しい家電の配送に合わせるのがよいでしょう。多くの販売店は、古い家電の引き取りと運搬サービスを用意しています(無料のところもあります)。

作業チームが1つだけなら、撤去作業を分散させる

次はいよいよ施工です。最初に、最も汚れやほこりが出る作業から始めます。天井と壁の平滑化から始めるのが理にかなっています(サンディング作業がたくさんあります)。次に、床の合板をセメントボードで補強するとよいでしょう。続いて天井と壁の塗装、そしてタイル貼りです。最後に巾木を取り付けて塗装します。

そしてキャビネットの番です。下部キャビネットで下のスペースがふさがれていない方が取り付けやすいので、壁面キャビネットから始めるのがおすすめです。場合によっては、壁面キャビネットの取り付けの前に、照明の配線(キャビネット下の照明用)や換気ダクトの工事(コンロの排気用)が必要です。その次が下部キャビネットです。壁面キャビネットと同じく、先に配管や家電の配線、下地工事がすべて済んでいることを確認してください。

下部キャビネットを設置して水平を出したら、石材業者を呼んでカウンタートップの採寸をしてもらいます。うまくいけば、天板はすでに選んであり、あとはカットしてもらうだけです。

ツリービューで同じ階層にタスクを追加

グループをさらに分けてタスクを整理

計画の最後のステップは、購入が必要な商品や、人件費を含む業者のサービスに費用を設定することです。

ステップ3:担当の割り当て

計画ができたので、いよいよ実行です。実行の第一歩は担当の割り当てです。それぞれのタスクに、その実行に責任を持つ人または会社を割り当てましょう。

タスクを担当者に割り当て/対応可能な日を指定

ステップ4:プロジェクトの実行

担当を割り当てたら、実行の進捗を追跡します。ここでも、住まいのプロジェクトにアプリを使うと便利です。進捗を、たとえば0%から50%に変更すると、タスクにかかった実際の時間、費用、資材も自動で更新できます。進捗率と直接関係がない場合は、手動で変更することもできます。

時間は進捗に連動、費用は連動なし

タスクの進捗率を確認するのに最適なのは Gantt チャートです。個々のタスクの進捗はもちろん、グループ全体の進捗も(その配下のタスクやサブグループに基づいて)表示されます。進捗に加えて、予算(商品代と人件費)と時間も管理する必要があります。つまり、「予定どおり」に進んでいるかを確実に把握しましょう!

進捗率

使った時間

プロジェクト全体の進捗

ステップ5:完了確認と手直しリスト

業者が関わる建築プロジェクトでは(新築でもキッチンのアップグレードだけでも)、最後に大切な段階があります。それが手直しリスト(パンチリスト)です。手直しリストは、きちんと仕上がっていない箇所を発注者が業者に伝え、直してもらうための契約上の手段です。通常は、発注者が業者と一緒に現場を見て回り、(できれば軽微な)不具合や仕上がりの不備を記録します。重要なのは、すべての項目を、写真を添えてできるだけ詳しく記録しておくことです。

手直しリストの段階

項目1の詳細

項目2の詳細

理想のキッチンが完成していることを願っています!そして、住まいのプロジェクトにアプリを活用するお手伝いができていれば幸いです!